ニキビの炎症を止める抗炎症成分とは?
25歳をすぎてからできるニキビのことを、通称「大人ニキビ」と呼びます。 大人ニキビは、思春期ニキビとは違い、さまざまな原因が絡み合って発症しているため、一旦できてしまうと治りは遅く、治ったとしても同じところに繰り返しできてしまいます。 また、大人ニキビは炎症しやすいという特徴があり、とても厄介です。 炎症がどんどん進行してしまうと、膿が溜まったいわゆる黄ニキビとなってしまい、跡に残ってしまう可能性も高くなります。 クレーター状の跡になってしまうと、消すことは難しいので気を付けたいですよね。 大人ニキビは、その時の炎症の症状に合わせてケアをするのが、とても大切なのです。 ニキビはでき始めの白ニキビの状態できちんとケアをすれば、跡に残らずキレイに完治できます。 しかし、これが化膿して膿が溜まってしまうと、ケアもぐっと難しくなります。 では、ニキビの炎症を鎮めるにはどうすればいいのでしょうか?
抗炎症成分に注目!
大人ニキビは跡に残りやすいので、しっかり適切なケアをして早く炎症を鎮めることが大切だということがわかりましたね。 では、具体的にはどうすればよいのでしょうか? 世の中にはいろいろなニキビケア商品がありますが、注目すべきはその成分です。 抗炎症成分が含まれているかどうかをよく見て、選ぶようにしましょう。 市販されているケア商品で、効果が高い抗炎症成分は
- グリチルリチン酸ジカリウム
- グリチルリチン酸ステアリル
この二つです。 他にも抗炎症成分はたくさんあるのですが、市販されているケア商品に含まれているものという括りでこの二つを選んでみました。
グリチルリチン酸ジカリウムとグリチルリチン酸ステアリルの違い
効果的な抗炎症成分が何かわかりましたね。 では、この二つはどう違うのかを見ていきましょう。 似たような名前ですが、この二つはジカリウムのほうは水溶性で、ステアリルは油溶性です。 油溶性というのは字のごとく油性のものに溶けるもので、クリームなどにも配合することができます。 また油溶性のグリチルリチン酸ステアリルのほうが強い効きを持っているので、早く炎症を鎮めることができるぶん、副作用も強く出ます。 肌の弱い人が使用すると、赤くなってしまったり、痛みや痒みが出てしまうこともあるので注意が必要です。 一方、グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用は弱めですが、そのぶん副作用も少ないので、敏感肌の人でも使うことができます。 大人ニキビはホルモンバランスの乱れなどが原因でできることが多く、肌が敏感に傾いてしまう人もいるので、その点グリチルリチン酸ジカリウムは安心して使うことができるでしょう。