ダイエット効果を実感するためのガギは腸と筋肉

今はきちんと食べて健康的にダイエットしましょうという考え方が主流となっています。 それには、腸内環境の改善が必須となります。 「腸活」という言葉がいっとき流行し、女性はこぞって腸活に励みました。 しかし、腸内環境の改善だけでは満足のいく効果が実感できないかもしれません。 腸内環境の改善にプラスアルファが必要なのです。

腸内フローラの改善がダイエットに繋がる理由

腸内環境を整えるということは、つまり、腸内フローラ（腸内菌）のバランスを調整することを意味します。 私たちの腸内には、１００兆にものぼる数の腸内菌が常在しています。 種類もたくさんあるのですが、大きく分けると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌となります。 正常な状態であれば、善玉菌が悪玉菌を数で上回る状態なのですが、加齢やストレス、食生活が原因で悪玉菌が必要以上に繁殖してしまうことがあるわけです。 こうなってしまった状態を「腸内フローラのバランスが悪い、乱れている」などと表現されます。 悪玉菌が増えてしまうと、腸内には便や老廃物、ガスなどが溜まります。 その結果、腸の機能が低下してしまいますし、新しく腸に運ばれてくる栄養も満足に吸収できないわけです。 しかし、逆に善玉菌が優勢な腸であれば腸内は余計なゴミがありません。 ですので、腸に運ばれてくる栄養も十分吸収されていきます。 この栄養が全身の細胞に運ばれると、それを燃料にして細胞がエネルギーを消費するので、代謝が向上しやすくなるのです。 このサイクルを上手に循環させていけば、徐々にエネルギーを消費しやすい体質へと変化していきます。 これが腸内フローラの改善がダイエットに繋がる理由です。

腸内フローラの改善だけでは不十分！筋肉量を増やそう

腸内フローラの改善によって代謝に必要な栄養が確保できても、それがきとんと細胞に届けられなければ意味がありません。 要するに、血行が悪いとダメなのです。 腸から吸収した栄養は、血管に取り込まれて全身の細胞に運ばれることになります。 血液は細胞の代謝に必要な栄養を届ける「運び屋」なのです。 特に女性は血行が悪く冷え性だという人が多いですが、血行が悪い理由は筋肉量の少なさです。 筋肉は血液を送り出すポンプの機能も兼ね備えているためです。 ですので、腸内フローラの改善だけでは十分なダイエット効果が得られないかもしれません。 これまでのお話しの通り、腸活ダイエットで効果を得るためには、ある程度の運動も必要だと分かったと思います。 腸内フローラの改善と、運動の両輪をバランスよく回していくとベストなダイエット効果が期待できるでしょう。