血行不良の改善は痩せ体質や冷え性改善になる

「冷えは万病の元」と昔からよく言われます。 日本人女性の８割は冷え性を経験しているとされていますが、今の生活は空調が整っているために自分で体温調節する必要がなくなっていることが理由の１つなのだそうです。 そもそも冷えの原因は、血行不良です。 この血行不良は、冷えだけでなく、ヒトの体にさまざまな体調不調をもたらす要因になります。 さらに、肥満や肌荒れの原因にもなるのです。

血行不良が起こる原因を押さえておこう

私たちの血液は、心臓の左心室から送り出されて、大動脈、毛細血管を通り、静脈に入って心臓へ戻るということを約１分間の間にこなしているそうです。 その間、栄養や酸素、熱を毛細血管の隅々まで届けているのです。それだけではなく、ヒトの体にとって不要なもの、つまり二酸化炭素や有害なミネラルを回収して、それを処理する肝臓や腎臓に運び入れることもしてくれています。 ですから、血行不良になってしまうことは私たちの生命活動そのものにダメージを与える形となるわけです。 血行不良になると、毛細血管の隅々まで酸素や栄養、熱が届かなくなり、細胞は成長したり代謝したりすることができなくなります。 また、ヒトの体にとって有害な老廃物も排出されず体内にとどまる形になるので、それがさまざまな疾患を生み出すこともあるのです。 このように、血行の悪さは健康面でかなりリスクがあるわけですが、美容面にもダメージが大きいです。 細胞は代謝に必要なエネルギーが血行不良により獲得できないのですから、代謝ができずカロリー消費されません。 ですから、肥満につながっていきます。 また、お肌の細胞へ栄養が届きませんから、肌細胞は生まれ変わる周期が遅くなり、シワやシミなど老化の原因となるわけです。

血行不良を改善するうえで足の筋肉は重要

血行不良は健康面、美容面へのリスクを考えると、ぜひ改善してほしいと思います。 では、血行不良を改善するためには何をしたらよいのでしょうか？ 実は、血行不良の改善のカギを握るのは、足です。 足の筋肉は血行不良の改善に欠かせない要素です。 冷え性の人は足の指先が冷えてしまうことが多いですが、下半身は重力の影響があって血液が非常に溜まりやすい。 下半身は心臓からもっとも離れているということもあり、心臓のポンプ機能だけでは、重力に逆らって血液を心臓まで送り戻すのはなかなか困難なのです。 ですから、ふくらはぎや太ももの筋肉が使われることで収縮し、血管に圧力をかけることで、心臓のポンプ機能を補うようにヒトの体はできています。 血行不良を改善する秘訣は、足の筋肉を使うことです。 おすすめしたいのは、毎日しっかりと歩く時間を取ること。 ウォーキングを２時間、３時間行う必要はありません。通勤、通学のときにひと駅あるくとか、公園を一周散歩するなどするだけでも、足の筋肉が使用され血行が改善されてくのです。